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​【うらとみ(八月踊り)】

 

島唄では有名な親子の伝説。

奄美大島南部に位置する加計呂麻島に生まれた"浦富(うらとみ)"。美しく生まれたが為に薩摩の役人に現地妻として求められそれを断ったが為、家族親族に重税がかけられてしまう。気の毒に思った両親は、小舟に食糧を積み、浦富を島流しにする。生きながらえに着いたのが、喜界島の小野津集落。浦富はそこで出会った青年と結婚し、生まれたのが「むちゃ加那」。むちゃ加那も浦富に負けず劣らず美しい娘に成長するが、同時に周りからの嫉妬ややっかみも受けていた。そしてある日、アオサ海苔剥ぎに行った後、海で悲しい死を遂げてしまう。

儚くも哀しい親子の物語。

今回唄うのは島唄とは違う、八月踊り唄。八月踊りとは女性が叩くチヂンの拍子で男女が輪になり唄を掛け合いながら踊る島の伝統文化。唄い踊ることが先代や、亡き人への弔いであるということも感じる。

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