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​【ヨイスラ】

奄美大島全域で唄われ、島唄の代表曲の一つ。

舟旅の安全を祈願する唄。船の高いところにとまる白鳥は、我々を見守る姉妹神(うなりがみ)、女性の神様ではないかと唄う。かつて奄美では、ノロやユタがいた頃から女性は神様だとし立てて敬う"姉妹神信仰"が根付いていた。

ヨイスラはこの歌詞以外にも恋唄の歌詞も多く残る。「月見りば昔、変わらずに照りゅり、忘れるなよ加那志*、元ぬまた心」という歌詞など、変わらずに照る月と、変わってほしくない愛しい人の気持ちと、島唄ならではの美しい比喩表現である。自然と人の気持ちがより近かったことも感じる。

​黒潮のリズム、黒潮への祈りを感じて頂けたら幸いです。

 

*加那志-愛しい人のこと、心

​【歌詞】

舟ぬ高艫に 白鳥ぬ居しゅり

白鳥やあらぬ 姉妹神がなし

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