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【渡しゃ~稲すり:辿着流転 Watasha~Inesuri :Tenchaku Ruten】

 

この楽曲では「黒潮の小旅行」を楽しみたいと思っています。

島国、群島、縦に連なる黒潮文化の中でここ奄美大島は、本土と沖縄の”Between(間)”の存在であるとも言えます。

舟漕ぎの唄「渡しゃ」という音楽の船に乗り、奄美から海の旅をします。

本土や沖縄とのつながりを証明するかのように音階を違えて存在する唄、「稲すり」で、

奄美の地理的また文化的特徴を、そしてその時空間を旅するように表現しました。

民俗文化とは行政的区分より地理的、気候的な差異によって個性が培われると私たちは考えています。

多様に繋がり合う生態系のように文化もまた全てと脈々と繋がっているのだと思います。

鳥が渡り、魚が巡るように私たちも流れ、渡り、繋がって暮らしてきました。

この島の個性とは「周辺文化の調和の結晶」かも知れないと思うことがあります。

『全ての境界を無力化し、緩やかにあたたかく包み込む』

そんな力があるこの島の懐を私たちは誇らしく思っています。

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