top of page

​永年豊年(2019年 作曲吉井盛悟)

奄美大島の豊年節の歌詞は奄美大島のつらい歴史を感じさせます。

​それは先人の労苦の上に今の我々の平和な有難い生活はあるということを想起させてくれます。

「安逸を貪ることなく世のため人のために天寿を全うせよ」と書かれた手紙は今も「きけわだつみの声」

に残っています。

恙ない平和を祈り、これからも豊年であることを祈り、先人の悲しみを未来の笑顔につなげるべく唄い奏でます。

【創作部分歌詞】

ーハーレ エンヨー ハレー

ヤーハーレ 島ぬ

音 エンヤーレイ

ヨー 晴れ

汝ぬこの美らさー

(島の音と共に晴れ澄んだあなたの美しい心)

 

吾ぬ命ちば磨し 波に晒し 珊瑚ぬ うん色ば滲まし

雨ぬ名残 風ぬ便り 島ぬ人と土 海 空 汝きゃ吾きゃ生きる

(私の命を磨き波にさらし珊瑚のその色を滲ませて、雨の名残と風の便り、島の人、島の土、海、空と共にあなたと私は生きる)

【豊年節 歌詞】

西ぬ口から白帆や 巻きゃ巻きゃ来ゆう

蘇鉄ぬ胴掻粥(どぅがきがゆ)や飯溢すぃよ おとめましゅ

 

訳】

西の方から白帆を立てて船がやって来る

私たちが食べてるこの蘇鉄の胴掻粥は溢してしまいましょう

【解説】

昔、島が支配下にあったときの唄とされる。食料が乏しく貧しい時代に、蘇鉄の芯を使ったお粥、胴掻粥(どぅがきがゆ)を食べてしのいでいたとされる。白帆を立てて米を積んだ船がやってくる、我々が食べている胴掻粥なんかこぼしてしまいましょう、と唄う。また、線香がないから代わりに松の木の葉を線香として灯し、月に一回の船を二回にと願おうという歌詞など、唄の内容は当時の時代、生活が伺えるが、唄自体は軽快なリズムとメロディーであることから、島の人々の明るい島民性も同じくらい強く感じられる。

Earth.Voice

©2022 Earth.Voice

bottom of page